働く男性の必需品、ビジネスバッグ。
従来のブリーフケースやビジネスリュックに加え、最近はトートバッグも通勤用バッグとして注目されています。
ただ、トートバッグは種類が豊富で、何を買えば良いのかわからないと悩む方も多いのではないでしょうか。
ビジネスマンとしての魅力を高めるためにも、通勤に最適なバッグを選びたいですよね。
そこで、本記事ではスーツスタイルにもオフィスカジュアルにも合うオススメの通勤用トートバッグを紹介します。男性100人へのアンケートを元に5つ厳選しました。
さらに、通勤用トートバッグの選び方や魅力、注意点についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
※「早く人気のトートバッグを知りたい!」という方は目次をご活用ください。
通勤用トートバッグに関するアンケート結果
通勤用トートバッグについて、20代~60代の男性100人にアンケートを実施しました。
具体的な質問項目は、以下の通りです。
- 現在、ビジネス用バッグとして使っているものは何ですか?
- トートバッグを通勤用に使うことについてどう思いますか?
ここからは各質問の回答を、理由も併せて紹介していきます。
アンケートの結果、半数近くの方が通勤時にリュックを使用していると判明しました。
2番目に多いのがトートバッグ、さらにブリーフケースが続きます。
「ビジネスバッグと言えばブリーフケース」という時代は変わり、令和ではトートバッグもビジネスバッグとして広く使われているようです。
一方で、ダレスバッグを利用している方は少数にとどまりました。
なお、その他のバッグとしては「メッセンジャーバッグ」「2wayバッグ」が具体的回答でした。
上位3つのバッグに関して、通勤時に利用している理由をまとめました。
リュック派の意見
両手が塞がらず使えるから
重いものを運ぶのに負担が少ないから
トートバッグ派の意見
肩がけなので中の物の出し入れがしやすいから
持ちやすくて容量も多いから。
ブリーフケース派の意見
書類が一番収納しやすいので
機能性と耐久性を兼ね備えているからです。
通勤用バッグを選ぶ際は、ぜひ参考にしてみてください。
トートバッグを通勤用バッグとして使用することに関して、全体の70%の方が賛成と回答しています。
1つ目のアンケート結果を踏まえても、この結果は納得のいくものでしょう。
一方で、約3割の方は反対と答える結果となりました。この結果は、トートバッグを使おうとしている方や現在使用している方にとって不安材料となるかもしれません。
賛成派、反対派それぞれの意見は以下の通りです。
賛成派の意見
両手が使え、電車内では便利だから
出し入れしやすいので
トートは値段もそれほど高くありませんし大きなファイルなどを直ぐに取り出せるので昔よく使っていました。手で持つだけでなく肩にかけても良いので使い勝手が良いと思います。
賛成派の中では、「機能性が高い」「価格が安い」といった意見が目立ちました。
また、「個人の好きにしたら良い」「ビジネスバッグとして問題点がない」といった意見も見られました。
反対派の意見
混雑した場面においてスリ等の盗難に合いそうな気がするので
職種によるが、カジュアル過ぎる
濡れたり傷んだりする恐れがある。重要な資料を保管するのに適していない。
反対派の中では、「盗難のリスクが高い」「カジュアルすぎる」といった意見が目立ちました。
また、「開口部が閉じないタイプだと、雨の日に中まで濡れてしまう」という意見も見られました。
開口部が開いていると盗難や中身が濡れてしまうリスクが高くなるため、チャックやマグネット付きのタイプを選ぶと良いでしょう。
通勤用トートバッグの選び方
「通勤用トートバッグ」と言っても、その数は非常に豊富。
本記事で挙げるポイントに基づいて絞り込むことで、理想のバッグに出会いやすくなるでしょう。
通勤用トートバッグを選ぶ際に確認すべきポイントは、以下の5点です。
ビジネス用バッグを購入する際、過半数の方が「機能性」を最も重視していることがわかりました。
次いで「デザイン」と「価格」がそれぞれ18.3%と、ビジネスバッグを選ぶ際の重要な要素として挙げられています。
一方で、「ブランド」や「カラー」を重視する回答は少数にとどまり、多くの方が実用性やコストパフォーマンスを優先していることがうかがえます。
1.素材:利用シーンに合った素材を選ぶ
トートバッグには本革・合皮・ナイロン・キャンバス地など様々な素材のものがあります。
ナイロンやキャンバス地は軽量かつ耐久性に優れており、雨の日でも安心して利用できる素材です。
本革は高級感がありフォーマルな印象を与えるため、スーツスタイルにおすすめです。なお、合皮は不自然なテカリが生じる場合があるため、フォーマルな場では避けた方が無難でしょう。
ご自身の利用シーンや会社の雰囲気に合った素材を選んでください。
ビジネス用バッグの素材については、「ナイロン」「合成皮革」「本革」がそれぞれ3割程度と、どの素材も同じくらい利用されていることがわかりました。そのため、ご自身の好みに合わせて選んで良いでしょう。
一方、キャンバス地は1割程度にとどまり、ビジネスシーンではあまり好まれていないようです。
2.サイズ感:A4ファイルやPCが入るサイズのものを選ぶ
通勤用トートバッグを選ぶ際、サイズ感も重要なポイントです。
基本的には、以下のアイテムが入るサイズが通勤用トートバッグとして適しています。
- A4ファイル (210×297mm)
- PC (13インチ:16.18×28.73cm)
※画面のみのサイズ。本体はさらに大きいため注意してください。
ご自身のPCサイズや持ち物の量を考慮し、トートバッグを選びましょう。縦横の長さだけでなく、マチの広さもチェックすべきポイントです。
3.カラー:落ち着いた色のブラック、ネイビーがおすすめ
トートバッグのカラーで決める方法も、選び方の1つです。
自由な社風の会社であれば、カラフルなバッグも通勤用として利用できるでしょう。一般的には落ち着いたシックな色がビジネスシーンに適しているといえます。
ブラック・ネイビー・ブラウン・グレーが、通勤用トートバッグにオススメのカラーです。
4.デザイン:造りがしっかりした自立したデザインがおすすめ
通勤用トートバッグは、自立するデザインであることが重要です。
床に置いたときに形が崩れるようなデザインだと、中の書類が折れ曲がるといったトラブルが生じる可能性があります。
そのため、底鋲が付いている、芯材が入っているなど、造りがしっかりとしており自立するデザインのものを選びましょう。
5.機能性:利用シーンを想定し、必要な機能が備わっているかをみる
機能性の高さも、通勤用トートバッグを選ぶ際に確認したいポイントです。
通勤用トートバッグにあると嬉しい機能は以下の通り。
- PCを収納できるクッション付きのポケット
→PCケースが不要。 - 開口部のチャック
→中のものが落ちたり盗まれたりするリスクが低下。 - 小物を入れられるポケット
→バッグの中を整理しやすくなり利便性が向上。
実際の利用シーンを想定し、必要な機能が備わっているトートバッグを選ぶことが重要です。
男性に人気の通勤用トートバッグ5選
ビジネスマンに人気の通勤用トートバッグを、厳選して5つご紹介します。
ブランド:商品名 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|
HushTug:レザートート | ¥33,000(税込) | 究極のシンプルを追究した無駄のないデザイン。 |
吉田カバン:PORTER / SENSES TOTE BAG(L) | ¥59,400(税込) | 重さによる圧力を軽減する素材が使われるなど機能性が高い。 |
土屋鞄製造所:プロータ スクエアトート (防水) | ¥96,800(税込) | 防水・防汚性のある防水レザーを使用。 |
Paul Smith:PS Paul Smith ビジネス トートバッグ | ¥41,800(税込) | キズや汚れが目立ちにくいレザーを使用。 |
COACH:ゴッサム ジップ トート バッグ | ¥88,000(税込) | 少ない荷物でも自立するデザイン。 |
1.HushTug(ハッシュタグ):レザートート
「究極のシンプル」がコンセプトのレザーブランド、HushTug。
看板商品であるレザートートは、本革トートバッグにおけるレビュー件数日本1位を誇ります。
装飾を最小限に抑えたシンプルなデザインのため、服装や利用シーンを問わず幅広く使用できる点が魅力。「通勤用トートバッグをプライベートでも兼用したい」「仕事終わりにそのまま出掛けたい」という方に特にオススメです。
また、内部に芯材を入れ、床に置いた際に自立する設計を採用しています。
PCに加え、折り畳み傘やペットボトルも収納できるほど容量が大きい点もポイントです。
カラー展開は、ブラック・ネイビー・ブラウン・グレーの4種類。どれもビジネスシーンにマッチする色であるため、好みのカラーを選べます。
価格 | ¥33,000(税込) |
サイズ | 高さ:31cm・横:38cm・マチ:12cm |
重量 | 約1kg |
収納 | 内装:フリーポケット×2、ファスナーポケット×1 |
素材 | 外装:牛革(姫路レザー)、内装:スウェード調の生地 |
2.吉田カバン:PORTER / SENSES TOTE BAG(L) (672-26819)
日本を代表するバッグブランド、吉田カバン。その中でも「PORTER」は、ブランドの代名詞ともいえる存在です。
PORTERのバッグの特徴は、機能性の高さ。今回ご紹介するトートバッグには、重さによる圧力を軽減する素材が使われていたり、リラックス効果のある匂い袋が付属していたりと、持ち主の負担を和らげる機能が備わっています。
また、レザーのトートバッグと比較して軽量なことも魅力の一つです。
なお、ナイロン素材が使われているため、フォーマルな装いを求められる場での使用には注意してください。
価格 | ¥59,400(税込) |
サイズ | 高さ:34cm・横:38cm・マチ:17cm |
重量 | 約790g |
収納 | 内装:フリーポケット×2、外装:×フリーポケット4 |
素材 | 外装:高密度ナイロンオックス (ポリエステル綿ボンディング加工) 内装:高密度ポリエステルタフタ |
3.土屋鞄製造所:プロータ スクエアトート (防水)
ランドセルで有名な日本のレザーブランド、土屋鞄製造所。
培われた職人技によって、大容量でありながらスマートな印象を与えるシャープなデザインを実現しています。
外装、内装合わせて7つの収納スペースがある、置いた際に自立するなど機能性の高さも十分。
また、防水・防汚性のある防水レザーを使用しているため、雨の日でも気にせずに利用できます。通常のレザーと比較して軽量でしなやかなことも特徴です。
価格 | ¥96,800(税込) |
サイズ | 高さ:33cm・横:39.5cm・マチ:12cm |
重量 | 約1.15kg |
収納 | 内装:ファスナーポケット×1、面ファスナーポケット×1、フリーポケット×4 外装:フリーポケット×1 |
素材 | 外装:牛革、内装:ナイロン |
4.Paul Smith(ポールスミス):PS Paul Smith ビジネス トートバッグ
世界中の男性に支持されるバッグブランド、Paul Smith。
ブランドコンセプトでもある「遊び心」を取り入れた、シンプル過ぎないデザインであるため、スーツスタイルにもカジュアルな服装にも合います。「他人と被らない通勤用トートバッグが欲しい」という方にはピッタリのアイテムです。
さらに、本体にコシボ加工を施したスプリットレザーを使用しているため、傷や汚れが目立ちにくいという魅力もあります。
価格 | ¥41,800(税込) |
サイズ | 高さ:33cm・横:37cm~48cm・マチ:13cm |
重量 | 約840g |
収納 | 内装:フリーポケット×2、ファスナーポケット×1 外装:ファスナーポケット×1 |
素材 | 外装:スプリットレザー(床革) |
5.COACH(コーチ):ゴッサム ジップ トート バッグ
アメリカ発の世界的バッグブランド、COACH。
最新技術を駆使して加工されたペブルレザーを使用し、高級感を演出しています。
今回ご紹介するゴッサムジップトートバッグは、少ない荷物でも自立する設計です。そのため、「PCを取り出すとバッグが崩れて中の書類が折れてしまう」といったトラブルの心配がありません。
価格 | ¥88,000(税込) |
サイズ | 高さ:32cm・横:37.5cm・マチ:13.5cm |
重量 | 約1.28kg |
収納 | 内装:ファスナーポケット×1、スマートフォン用ポケット×1、タブレット用ポケット×1、フリーポケット×1 外装:ファスナーポケット×1 |
素材 | 外装:ペブルレザー |
通勤用トートバッグの魅力
ビジネスリュック、ブリーフケースなど他のビジネスバッグと比較し、トートバッグには以下のような魅力があります。
これらが、通勤用バッグとしてトートバッグが選ばれている理由です。
荷物を取り出しやすい
通勤用トートバッグの魅力1つ目は、荷物を取り出しやすい点。
開口部が広いため、PCやタブレット、A4ファイルなどの大きめの荷物もスムーズに出し入れできます。
また、荷物を一目で確認できるため、必要なものをすぐに見つけられる点も、開口部が広いことのメリットです。
軽量
通勤用トートバッグの魅力2つ目は、その軽さ。
ビジネスリュックやブリーフケースと比較すると、トートバッグは平均して300g~600gほど軽量です。
PCなど重いものを持ち運ぶ通勤時には、本体が軽いトートバッグを利用することで身体への負担が減るでしょう。
満員電車でも邪魔になりにくい
通勤用トートバッグの魅力3つ目は、満員電車でも邪魔になりにくい点。
ビジネスリュックのようにマチが広くないため、他の人に当たってしまう心配が少なくなります。
そのため、満員電車でのストレスが減り、快適に通勤できるでしょう。
通勤にトートバッグを利用する際の注意点
通勤用バッグとしてトートバッグを利用する際には、以下のような注意点もあります。
実際に使い始める前に、これらの注意点を確認しておくことが重要です。
カジュアルな印象を与える場合がある
1つ目の注意点は、トートバッグがカジュアルな印象を与え得る点です。
現在では、ビジネスシーンでトートバッグを使うことが一般的になっていますが、依然としてカジュアルなイメージを持つ人も少なくありません。
取引先との商談など、フォーマルな装いが求められる場ではトートバッグの使用を避けた方が無難でしょう。
社風や利用シーンに合わせる
2つ目の注意点は、通勤用バッグは社風や利用シーンに合わせる必要がある点です。
自由な社風の会社がある一方で、服装や持ち物の規定が厳しく定められている会社もあります。
特に、取引先と接する場面ではトートバッグの使用は控えた方が無難でしょう。
ビジネスシーンでは、自分の好みよりも相手に不快感を与えないことが重要です。
まとめ:通勤は理想のトートバッグで!
本記事では、男性の通勤にオススメのトートバッグを紹介しました。
トートバッグはカジュアルな印象を与えかねないため、通勤用として選ぶ際には注意が必要です。具体的には以下の5点が選び方のポイントとなります。
- 素材
- サイズ感
- カラー
- デザイン
- 機能性
今回解説した選び方を参考に、ぜひ理想の通勤用トートバッグを見つけて下さい。
HushTug(ハッシュタグ)というレザーブランドでデザイナーをしている中島と申します。
主にメンズ向けのレザーバッグや財布などをデザインしており、東京都池袋駅にあるHushTug池袋本店の店長も兼任しています。
普段のデザイナー業で色々なブランドのバッグやお店を見る機会があるので、その知識を活かしておすすめのバッグ店・革製品店・革やバッグの知識などをご紹介できればと思います。